■塩化物泉(食塩泉)(ナトリウム−塩化物泉)
・特徴 :海水の成分に似た食塩を含み、塩辛いが無色透明の湯.日本で一番多い温泉.塩の付く湯は殆どこの泉質.
・石鹸は効かない・塩分が皮膚について汗の蒸発を防ぐのでいつまでも暖かく、保温効果が高いことから、熱の湯・温まる
湯と呼ばれ、肌に熱く感じ、湯冷めしないのが特徴.
・強食塩泉と弱食塩泉がある.前者は水成岩質、後者は火成岩の多い地層から湧出する。二千万年以上前の海水が閉じこめ
られた化石水が地下の深いところから他の鉱石の成分を溶かしながら地上に出てくるので、食塩以外に重曹・石膏・芒硝
など混合泉が多い.この泉質は殆どが高温で、海岸に近い温泉は、殆どが強食塩泉であるが、山国の信州でも、鹿塩温泉
・小赤沢温泉などは強食塩泉である
・浴用効果:血液の循環を促進させ殺菌力が強くて痛みをやわらげる鎮静効果がある.
切り傷・火傷・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病
・飲用効果:胃液の分泌を促すので、胃酸欠乏症・慢性消化器病・慢性便秘・慢性胃カタルなどに効果がある
・禁忌症 :飲用禁忌:循環器疾患(Naが体内に水分の貯留をきたすため)
・注意事項:アレルギー体質で皮膚の弱い人・虚弱体質で皮膚の抵抗力の衰えている人は、湯ただれを起こすことがあるので、高温浴
や長時間湯船に浸かることを避ける。また強食塩泉の場合湯あたりの恐れがある。
また強食塩泉の飲用は害になるので避けるか、薄めて飲む
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