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途中の麦草峠は、標高 2127b.国内の一般国道にある峠のなかで、志賀高原の渋峠(2172)に次ぐ第二位高所にある峠で、冬は降雪のため通行止めとなる.峠の西側は奥蓼科温泉郷.郷といっても落葉松林の山の中に渋川温泉などの一軒宿の温泉が散在する. 峠の東側は八千穂高原.白樺の原生林の見事さに圧倒されるところだ.八ヶ岳の雪解け水を貯える池が散在する.麦草峠の近くの白駒池は、道路沿いにある駐車場から徒歩で15分、苔むした原生林の中を歩くとある.湧出池の周りはキャンプ所になっている. また標高1500mクラスのこのこの高原では、レンゲツツジ・クリンソウ・マツムシソウなど高山植物の花が見られる.八千穂高原自然園には、そんな植物が鑑賞できる自然公園となっている.この辺りは、春の新緑・夏の冷涼・春の紅葉・冬のスキーと四季を通じて楽しめるところである.
八千穂高原には97年の秋以来都合三回訪れているが、なかなか期待の姿と遭遇しない. 初回は、97年秋10月初旬、白樺の紅葉を見に行った.が、時期も良かった筈なのに、枯れ葉色の白樺を見ることになった.この年は木々が台風で痛めつけられ黄金色の発色の前に枯れてしまったらしい.天気は良かったのに残念至極であった.が、到るところ密集した白樺原生林に圧倒され、感激した思い出を残した. 二回目は、五月の下旬.白樺の若葉が綺麗だと、井出さん(※)に頂いたメールに触発されて、99年春の信泉会で高峰温泉に行った折り、往路を佐久甲州街道に採り、八千穂村から入った.この日は里は晴れていたのに登るに連れて曇りだし湧出池に着いたときには残念ながら曇天の中の白樺の若葉であった.それでも白樺若葉の群の雰囲気は味わうことが出来た. 三回目であるが、これも井出さんの”れんげつつじが満開です”のメールに接し、小諸で蛍見物し、中棚荘に宿泊するプランを組み込んで訪れた.梅雨の時期なので晴天は勿論期待していなかったが、雨のなかの北八ヶ岳であった.このときはレンゲツツジはもう終わっていたが、幻想的な雨の白駒池へ原生林の小径、雨に打たれ生き生きとしていた白樺林が感動的であった.また八千穂高原自然園では八千穂村の村花に指定されているという”クリンソウ”などこの時期でないと見られない草花を観賞できてこれは又良かった. などなど、若葉・紅葉の季節は、やはり陽の光に輝いた姿を見たい.天気予報を聞いてプランを立てても、なかなか期待する場面に出会うのは難しい.とは言ってもここの場所はまた何度も通うことになりそうだ.因みに紅葉の季節は、白駒池付近が、09/27-10/10・八千穂高原の白樺林が10/10を挟んだ1週間.落葉松林の紅葉は、紅葉の最後を締めくくる時期.その頃また来てみたい.
《後日談その2・北八ヶ岳八千穂高原ふるさとの森のレンゲツツジ(01/06/24)》:白樺林
《後日談その3・北八ヶ岳メルヘン街道沿いの紅葉(011012)》:白樺の黄葉はまたも期待を裏切るものでしたが、落葉松や雑木林の錦が楽しめました。 ※井出さん:八千穂高原の自然を”私の「風景写真」Gallery”に、プロ級の写真で紹介している地元の方.時々八千穂高原のアクセントをメールで知らせていただいている方 ・照会:八千穂村役場企画課:0267-88-3956・茅野市役所市商業観光課:0266-72-2101 ・制作:99/07/11・更新:01/09/07 Copyright © 2001 Shunji Mori All rights reserved.
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