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麻釜の由来:野沢温泉が「湯山村」として歴史に現れてのは、鎌倉時代中期、文永九年(1272)である。
また弘治三年(1572)に既に近隣に知られた出湯であったことが知られている。
この麻釜(おがま)は、古くは釜潭(熱湯のたぎるふち)と呼ばれており、往事の景観が偲ばれる。
麻釜の名は、、この湯に麻を浸して皮をむいたことに由来するという。
温度は90数度あり、里人は野沢菜を始め、野菜や山菜をこの高温を利用して食前に饗している。
泉質は弱アルカリ性硫黄泉で、湧出量は、毎分約500gである。 1.大 釜:二ヶ所の湧出口を持ち、90度の熱湯が湧出する。高温のため茹物に適し、山菜、野菜など茹でる。 2.茹 釜:温度90度、二つの湧出口を有し、山菜・野菜などを茹でる。 3.円 釜:現在は方形であるが、もとは円形であったためこの名が生じた。温度は71度で、 工芸品の材料である根曲竹やあけび蔓柳条を浸し、養蚕の盛んな時には蚕具の消毒にも利用した。 4.竹伸釜:東側の大石下から湧出し、温度は80度、円釜と同様に利用されている。 5.下 釜:南方に一列をなして湧出するが、ガスが多い。温度は85度 野沢組総代(麻釜熱湯湧出場の案内板から)
豊富に湧出する熱い源泉の湯は、無料で開放されている13ヶ所の外湯のうち、麻釜の湯・中尾の湯・新田の湯・秋葉の湯・十王堂の湯・松葉の湯・松葉の湯・上寺湯を潤す。 麻釜脇に中山晋平作曲・時雨音羽作詞の新民謡「野沢温泉小唄」の歌碑がある。 この源泉は、野沢温泉村の高台のある。屋根越しに毛無山を望むことができる。 |
・制作:99/05/09・更新:01/10/24 Copyright © 2001 Shunji Mori All rights reserved.
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