地ビールの種類(タイプ)


ビールのタイプは、次の三種類の醸造法によって大別され
・上面発酵(エール)下面発酵(ラガー)自然発酵
更に麦汁濃度・ホップの量などの違いから更に細かく分類される

■上面発酵(エール):発酵中に酵母が上に浮上するのでこの名前がある。20〜25度の常温で発酵させるのが特徴
 冷やすことなく飲める。地ビールは殆どがこタイプ。外国では2000年以上の歴史を持ち、イギリスでは今でも盛んに行われている
 常温短期間の貯蔵が特徴
 ・ベルエール :英国のビールの名醸地バートン・アポン・トレントで誕生したエールの代表酒.
         19世紀後半インドまでの航海に耐えるよう高濃度でホップの添加量の多いビールが開発され
         それを国内向けに作ったビール
 ・ピターエール:ベールエールの樽詰め生ビール(加熱処理しないビール)。英国のもっともポピュラーなビール
         色は薄いブラウン・甘みが少ないがフルーティー・
         ベルエールより麦汁濃度がやや低く、よりホップをきかせたドライな味
 ・ポーター  :約300年前ベルエールと新旧ブラウンエールの三種をブレンドして新品種を生み出した
         ロースト麦芽による香ばしい風味と苦味が特徴の黒ビール
 ・スタウト  :ギネス社がポーターの製造法を改良しより黒く、よりホップのきいた、芳醇でより麦芽濃度の高いビールを開発
         高濃度のストロングスタウト・甘みのあるスイートスタウト・広く愛飲さえるドライスタウトの三種ある
         焦げた大麦の香ばしい味に人気がある
 ・ケルシュ  :ドイツのケルンの上面発酵ビール。
         適温は13度位で、冷やしすぎると口当たりが堅くなりおいしくない
 ・アルト   :ドイツのデュッセルドルフで醸造されるビール
         ドイツ語でアルトは古いの意味。
         12〜13世紀の英国の古い醸造法によって北ドイツで作られた本格的エールが前身
         美しい赤紫褐色・きめ細かい白い泡・麦汁濃度はは12%と低めだが、
         上面発酵酵母特有の上品な香り・しっかりした苦味のあるビール
 ・ヴァイツェン:ヴァイチェン酵母で発酵させたドイツの伝統的小麦ビール
         ホップ風味は弱いが小麦独特の風味と酸味があり飲みやすい
         また泡立ち・泡持ちが良いのが特徴で、細いグラスに注ぐと泡の美しさがいっそう引き立つ
         好みでレモンを搾って入れるとより爽快な喉越しを楽しめる
 
■下面発酵(ラガー):8〜12度の低温で緩やかに発酵させた後、酵母は樽の底に沈んでいくのでこの名前がある
 日本で一番よく見られるナショナルブランドの主銘柄はこのタイプ。ラガーと呼ばれピルスナーが代表格
 19世紀デンマークのある研究所でビールから純粋分離した酵母が作られた下面発酵酵母が使われる
 低温長期保存はきく。よく冷やして飲むと旨い
 ・ラガー   :ラガーはドイツ語で貯蔵の意味。発祥地は19世紀のドイツ
         夏の暑い大陸性気候を避け、冬季にビールを低温で発酵させた後樽詰めして地下室で貯蔵したのがはじまり
         品質の良さが広く知れ渡り19世紀にはいって英国ビールを凌ぐ人気をはくした
         日本でキリン始めポピュラーなビール
 ・ピルスナー :チェコのビルゼンの醸造家たちが始めてミュンヘンから職人を招いてビールをはじめて作ったのが始まり
         ピルスナー酵母のほかクリスタル酵母もブレンドしたビールで、カルメラ香のある強い麦芽風味が特徴
 ・ヘルス   :ミュンヘンで作られる黄金色の下面発酵ビール。ピルスナービールのバイブルピルスの弟分として開発された
         ピルスに比し麦汁濃度や苦味が低いが麦芽風味が全面に出ていて、喉越しが柔らかい。日本人好みのビール
 ・デュンケル :下面発酵タイプのダークな褐色のビール。ドイツの呼称。
         色は焦がした大麦や麦芽から出ているもので、カルメラやチョコレートを思わせる独特の風味がある
 ・ボック   :16世紀ミュンヘンに作られた宮廷醸造所で作られたアインペックが後世になまった
         麦芽風味が強く、ホップの苦味も強い典型的古典高級ビール
 
■自然発酵:培養した酵母を使わず、空気中にある野生酵母で発酵させること。古代メソポタミアやエジプトではこの方法で醸造した
 今では数少ない。代表格がベルギーのランピック
 ・ランピック :生の小麦を30%使い、オーク樽で発酵。
         味は辛く酸っぱいが、若いビールとブレンドさせるとマイルドになりフルーティーな香りが出てくる
         このグーズランピックは、味噌や醤油を思わせる乳酸フレーバーが特徴で、果汁や砂糖を混ぜて飲んだり
         自由スタイルで飲む

・制作:98/10/24・更新:01/01/20
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