仙丈岳
せんじょうだけ 3033m
南アルプス赤石山脈の北部に位置する。
北沢峠を隔てて対峙する男性的な甲斐駒ヶ岳と対照的に派手さはなく、高山植物が咲き乱れ、緑に覆われた穏やかな稜線を持つ高峰である。
山頂付近には氷河期の名残である3つのカールが見られる。
その気品ある姿から「南アルプスの女王」とも呼ばれている。
深田久弥もその「日本百名山」の中で仙丈の美しさはその姿にあり、軽薄さや鈍重さが無く、スッキリとして品があり、
ちょっと見ては気づかないが、しばし眺めているうちに、その良さが分かってくると称賛している。
山頂からは、伊那谷をへだてて中央アルプスの山並みが長々と横たわる姿が見える。
登山口の北沢峠まで、信州側戸台口と甲斐側の広河原からそれぞれ村営バスが出ていて登りやすくなっている。
里からの山姿は、甲斐側からは見えない。信州伊那谷からその美しい山容を望むことが出来る。
中でも、駒ヶ根市かれ望む仙丈岳は、懐深い南アルプス連峰の中ひときわ中央にどっしりと聳え立っている。
・写真は駒ヶ根市街からみた南アルプス仙丈岳と北岳(1998.08.08撮影)
・98年12月初冬の寒い朝。南アルプスからの日の出を撮る(1998.12.13撮影)
●問い合わせ先 長谷村役場 TEL0265-98-2211
芦安村役場 TEL0552-88-2111
・参照リンク:信州山岳ガイド「仙丈岳」
:白籏史朗写真館:小仙丈ケ岳から仙丈岳の黎明・秋の馬ノ背から仙丈ケ岳
・参考文献 :深田久弥「日本百名山」新潮文庫(ふ−1−2)ISBN4-10122002-6
・制作:99/03/27・更新:02/07/26