名称 | 諏訪大社
上社と下社を合わせて一社を形作る。 信濃の国一の宮(元官弊大社). 全国一万余の諏訪神社の総本社. |
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主祭神 |
建御名方命(たてみなかたのみこと) 八坂刀売命(やさかとめのみこと) | |
由緒 | 諏訪大社は、信濃国諏訪の地に鎮座のこと「古事記」に明ら かで、我が国最古の神社の一であり、古来諏訪大明神・諏訪 南宮大明神・諏訪南宮正一位法性大明神などと称したが、延 喜の制に早くも名神大社として祈年の班幣に預かった。信濃 国一之宮として広く天下の崇敬を集め、御神徳を奉じ分社・ 分霊を祀ること全国津々浦々に及びその数五千有余を数える 。祭神建御方命(南方刀美命・御名方富命・建御名方富命とも書く)は、大国主命の第二子で、兄事代主命と共に 大国主命を助けて、国土経営の大任に当たられた。天孫降臨 に際し天神の勅を奉じて国土を奉り、科野国州羽(しなのの くにすわ)に退き、妃神八坂刀売神並びに御子神と共にこの 地の農耕・機織をすすめられた。奉祭は末裔の神氏(諏訪氏 」)による。昔は狩猟の神・農業の神として神格を併有した 、が、神功皇后三韓征伐に神威を顕現、文永弘安の役に外敵 を退けられた。由来国家鎮護の守護神として。歴代武門・武 将の崇敬篤く、鎌倉幕府は社領を寄進し、武田信玄は社殿を 造営・祭祀を復興し、江戸幕府はまた社領1500石を奉献 し、神徳を仰いだ。大正五年官幣大社に列せられた。現在は神社本 庁別表神社。 | |
祭礼 |
式年大祭(申年と寅年の7年に一度)の御柱祭:
5丈5尺(約16.8m)の樅の木16本を山から切り出し四宮の四隅に御柱として建てる神事。
神霊の寄りつく柱(または神地境界)を意味する勇猛な盛大なお祭り。山から木を切り出し運ぶ「山出し祭」と里を練り歩き柱を立てる「里曳き祭」がある。 | |
場所 | 長野県諏訪(上諏訪・茅野・下諏訪)にある | |
備考 |
「御神渡り(おみわたり)」:
真冬、諏訪湖が全面結氷し更に寒気が襲ってくると、
湖面に亀裂が入り轟音とともに氷がせり上がる現象。
これは諏訪大明神(建御名方富命)が
女神(八坂刀売命)のもとへ渡った跡と信じられ、
諏訪七不思議の一つと言い伝えられてきた。
岡谷の地酒「神渡(みわたり)」はこの神話に拠り銘々
ちなみに諏訪の地酒「真澄」は諏訪大社の宝物
『真澄の鏡』にその銘々を拠る。 写真は諏訪大社上社本宮全景。(970111撮影) |
名称 |
諏訪大社上社 諏訪湖南部の本宮(ほんみや)と 茅野市に建つ前宮(まえみや)の二つある |
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主祭神 |
建御名方富命(たてみなかたとみのみこと) 前宮は今では八坂刀売命(やさかとめのみこと) | |
祭礼 |
例祭:4月15日・蛙狩御占神事:元旦 田遊神事:1月15日・野出神事:2月28日 御頭祭:4月15日・御射山社祭:8月26−28日 | |
名跡 |
本宮:本殿:神体山・ 拝幣殿:(諏訪造・天保六年建:立川和四郎富昌築) 前宮:本殿神明造 | |
場所 |
前宮:茅野市宮川 本宮:上諏訪市中洲電話:0266-52-1919 | |
交通 |
鉄道:本宮:JR中央本線上諏訪駅からバス大熊経由
上諏訪駅循環20分本宮前下車・ 前宮:jr中央本線茅野駅からバス大熊行10分前宮前 | |
照会 |
茅野市商業観光課・電話:0266-72-2101 諏訪市観光課・電話::0266-52-4141 | |
備考 | 写真上:本宮拝幣殿・下:前宮本殿(970111撮影) |
名称 |
諏訪大社下社 諏訪湖から約1kmの秋宮(あきみや)と 諏訪湖から約2kmの春宮(はるみや)とあり 神が鎮座される季節により命名される |
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主祭神 | 八坂刀売命(やさかとめのみこと) | |
祭礼 |
遷座祭:8月1日;春宮から秋宮に神が遷座・続いて例祭.翌年の2月1日に春宮に神が帰る。 筒粥神事:1月14日・御射山社祭:8月26−28日 | 名跡 |
秋宮:本殿(神明造)・拝幣殿(県文・安永九年築) 神楽殿(県文・切妻造・立川和四郎富昌建) 春宮:本殿(神明造)・拝幣殿・ 秋宮に「根入りの杉」と呼ばれる杉の大木が有り、 春宮にある杉は「結びの杉」と呼ばれる。 いずれの拝殿も奥ゆかしく国の重要文化財である。 |
場所 |
秋宮:下諏訪町武居 春宮:下諏訪町下ノ原・電話:0266-27-8035 | |
交通 | 鉄道:JR中央本線下諏訪駅下車、 秋宮へは徒歩10分、春宮へは徒歩20分 | |
照会 | 下諏訪町商工観光課:0266-27-1111 | |
備考 |
下社は鬱蒼とした森を作り、付近はお諏訪さん参りの
門前町をなす。下諏訪はかって中山道の宿場町として
栄えた町。下諏訪は古くから湯治場としても親しまれた
町。中山道を江戸から来て和田峠の難所を越えて、
下諏訪の宿に入る左手に春宮の社が旅人を迎える。 写真上:秋宮・中:春宮・下:春宮橋(970110撮影) 参考:平成10戌寅年御柱祭・下社 ・山出し祭(980410)・里曳き祭(980510) |
・参考:全国神社名刊行会編纂「全国神社名鑑」 ・平凡社郷土歴史大事典「長野県の地名」ほか ・更新:97/6/16・97/11/18・98/01/17・00/08/02・01/03/23 Copyright © 2000 Shunji Mori All rights reserved.
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