温泉物知り手帳

温泉をを最大限に楽しみたい.そんな思いで温泉の蘊蓄を高めるの に集めた温泉のこと諸々.覚え書きメモです.

温泉と温泉の分類
|温泉とは|泉質別・浸透圧・水素イオン(pH)濃度による分類|
温泉の効果
|物理効果・転地効果・薬理効果・一般的浴用効果・一般的禁忌症|
温泉の泉質と効能一覧表

温泉と温泉の分類  温泉とは :温泉法では、『温泉』とは、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素        を主成分とした天然ガスを除く)で、温泉源(源泉)から採取される温度が摂氏25度以上で        あり、別表に挙げる物質を有するものをいう。        また更に泉温、質、組成のうえで薬理学的に医治効果が期待されている温泉を療養泉といい、        限界値を別表のように定めている。        温泉を公共的に利用するには、国(環境庁長官)の指定機関で分析し、        分析結果を温泉の場所等を記載した申請書を都道府県県知事に提出して許可を受けるねばならない        許可を受けると初めて法律上認められることとなる。        また総理府の定めにより、温泉分析など記した掲示を        見やすい場所(脱衣所など)にしなければならないことになっている          温泉の分類:   ■泉質別:旧温泉法では、        |単純温泉単純炭酸泉重炭酸土類泉重曹泉食塩泉硫酸塩泉鉄泉|        |緑ばん泉|硫黄泉酸性泉放射能泉|の11に分類していたが、        昭和53年(1978)鉱泉分析法指針が改訂され、        温泉の泉質について新分類と新しい泉質の呼称が採用された。        すなわち温泉の泉質を溶存物質総量及び特殊成分によって分類した        @単純温泉   A塩類泉   B特殊成分を含む温泉        C特殊成分を二種以上含む温泉 D副成分による塩類泉の細分類        である。新旧泉質比較表を別表に示す。   ■浸透圧:温泉は各種の塩類を含んでいるので、必ずある大きさの浸透圧を持っている。        人間の身体も各種の塩類を持っている細胞から成り立っている。        人間の細胞に等しい浸透圧を持っている液を等張液という。        これは濃度8.8g/gの食塩水に相当する。        温泉の浸透圧による分類には下記の三種類がある。        @低張泉:温泉水1kg中の溶存物質総量が 8c以下        A等張泉: 〃             8c以上10c未満        B高張泉: 〃             10c以上   ■pH :水素イオン濃度(pH)によって下記のように分類している        ・強酸性泉  :ph が 2未満        ・酸性泉   :ph が 2以上4未満        ・弱酸生泉  :ph が 4以上6未満        ・中性泉   :ph が 6以上7.5未満        ・弱アルカリ性:ph が 7.5以上9未満        ・アルカリ性泉:ph が 9以上       :アルカリ度が高まると、石鹸効果と同じでヌルヌル度が高まり気持ちよい.        が、分析表でpHが高い値を示していても、源泉の値であって、高温なので水で薄めたり、        循環させて何度も使ったりして、ヌルヌル効果が感じられない場合もある.        アルカリ性の効果が高い温泉を「アルカリ性効果の湯」に示す.
温泉の効果  物理効果 :  ・温熱効果:温めのお湯(37-38)は、気持ちを鎮める働きをする副交感神経を刺激し心を落ち着かせる.        また体が温まることにより血管が広がり新陳代謝が高まり、体の中の不要物の排泄を促す.        入浴に際して熱くも冷たくも感じない温度を不感温度というが、日本人では36度前後、欧米        人はこれより1〜2度低い温度となっている。この不感温度の入浴では、脈拍・血圧・呼吸に        殆ど影響を与えないので、心疾患のある人でも心配なく入浴できる。しかし、日本人の好む        42度以上の高温浴では、入浴直後に血圧が上がり、脈拍も増加するので心臓病や高血圧症の        人が、高温浴するのは無謀である。血圧は入浴直後に上昇したあと下降を始め、入浴前の値        より下がってくるが、入浴が終わる頃また上昇してくる。        末梢循環は温熱による血管拡張作用により増加するが、内臓の血管は収縮傾向を示す。  ・水圧効果:全身浴では、体表面にかかる静水圧により胸をはじめ全身が圧迫されるため、血液の流れも        悪くなり、結果として心臓に負担がかかる。半身浴や湯では静水圧が減少するので、心臓へ        の負担が少なくなる。  ・浮力効果:温泉に首まで浸かると、体重は約九分の一になり、体を自由に動かせるようになる.また体の        部分を早く動かすと、水の抵抗力が加わり筋力の強化になる.これを利用して筋力の弱った人        や運動機能の低下した人のリハビリテーションに利用される.  転地効果 :日常を離れ、環境に恵まれた温泉にいく行為その物の効果        脳や副腎系を刺激し、ホルモンの分泌が盛んになり、ストレスを解消し、精神疲労や病気に効        果を発揮する  薬理効果 :温泉の成分を皮膚から吸収することにより得られる効果.間接効果.  ・浴用の一般効果:   ・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・くじき・痔症・冷え性・慢性消化器病   ・冷え性・疲労回復・健康増進・病後回復・  ・浴用の一般禁忌症:   ・急性疾患(特に熱のあるとき)・活動性結核・重い心臓病・悪性腫瘍・呼吸不全・腎不全・出血性疾患   ・高度の貧血・そのた病勢進行中の疾患・妊娠初期  ・泉質別効能一覧表  ・泉質別特徴・浴用飲用効果・温泉名:   |単純温泉単純炭酸泉重炭酸土類泉重曹泉食塩泉硫酸塩泉鉄泉|緑ばん泉|   |硫黄泉酸性泉放射能泉
・出典:大町市温泉博物館パンフレットから    :吉井正徳著「温泉の上手な利用法」TEL:0267-23-4123    :渡邊和彦著「役に立つ信州の温泉利用法」(株)郷土出版社 TEL;0263-8618601 ・制作:98/11/07
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