信濃の民謡:遠山郷盆踊り歌

信州遠山郷は、天竜川支流遠山川の上流、南アルプスの西斜面にある秘境と呼ばれた郷で、今の上村と南信濃村を合わせた地域をいう。 山麓を直線で通ずる一本の道は、秋葉街道と呼ばれ、秋葉神社への信仰の道として賑わった。またこの道、南北朝時代 宗永親王の、戦国時代 武田信玄の戦の道、塩を運んだ生活の道、今も残る芸能を伝えた伝承の道であった。 信州遠山郷は、民俗芸能の宝庫。毎年12月には古式を残す湯立神楽「霜月祭」(重要無形民俗文化財)が行われる。また、古くから伝わる唄と踊りは豊かに残されている。盆踊り歌は数々あり、いずれも念仏調の歌で楽器を用いない。絵島踊りと横婆々踊りは、扇を右手に持って踊る。その他は手だけで踊る。新暦のの8月、14日から16日まで、特に16日は翌朝まで輪になって踊り抜く。これら盆踊り歌に共通の歌詞がある。

・ノーサ踊り
・ショーガイナ踊り
・御岳山
・横婆々踊り
絵島踊り:悠長で雅やかな静かな踊り。踊りなれた人に好まれる。高遠藩にお預けになった絵島を偲ぶ歌。
・甚句踊り:元気が良く、踊りやすい踊り。若い衆に好まれる。
源吾兵衛踊り
・おけさ踊り
・十六踊り
・セショ踊り

源吾兵衛踊り 注釈
踊りよ踊ろと 出は出てきたが 踊りよ得まいよ 外素張
源はみなもと 富はふじと詠む なぜに吉の字を よしと読む
わたしや遠山 谷間のむすめ 百姓嫌いな 子は産まぬ
踊りよ馴れたか 手品のよさよ さぞや親さま うれしかろ
盆は来る来る 紺屋(こうや)は焼ける 盆の帷子(かたびら) 白で着る
主はうぐいす わしゃ谷さくら 谷をへだてて なくばかり
かたい約束 あの木下で あの木枯れても まだ添えぬ
送りましょうか 十六日は 茄子のお馬で 峠まで
盆よ盆よと 若い衆がたよる 盆が過ぎたら 何たよる


・参考:上村のホームページを通じて送っていただいた遠山郷に伝わる民謡の資料を参考にしています。
    ご厚意に感謝します。
・制作:99/02/17・更新:99/03/07

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