千国街道牛方宿 (36940 バイト)
千国街道「牛方宿」

千国街道は、越後(新潟県)糸魚川から、千国・大町・松本に通ずる荷駄(特に塩)の道であった。江戸時代、荷駄は、牛の背に背負われ、この千国街道を往来した。海から信濃の高地に、標高差のきつい山道であった。特に冬は、豪雪がたちはだかり、難儀な道であった。今ではつぶれそうなこの「牛方宿」は、当時の牛方宿屋の姿を今でも伝えている貴重な歴史資料である。荷駄の運搬になぜ牛が使われたかについてであるが、長距離の運搬に耐えられる、野宿が出来る、道草を食べる、足腰が丈夫など、長い山道での運搬に重宝であった点が挙げられる(※)
この千国街道は、別名「塩の道」とも呼ばれ、海のない信濃の国へ塩をはじめ鮭などの海産物を運ぶ貴重な道であった。戦国時代、上杉謙信が敵の武田信玄に塩を送ったと伝えられる道である。

当時を偲ぶ歴史の遺産は数少ない。千国番所も新しく復興された。道は、国道147+148号に沿って通じている。 大町は当時の荷駄の集散地として賑わった。塩の道博物館に、塩の道に関する資料が展示されている。塩倉も残されていて、当時のにがりを採る仕組みなどが、解説されていて興味深い。
場所:長野県北安曇郡小谷村栂池(電話:0261-83-2021)
※参考文献:宮本常一著「塩の道」講談社学術文庫 ISBN4-06-158677-7


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