戸倉千曲川河川敷つけば小屋・川萬寿(せんます)にて・撮影:01/06/01


かねてから食べてみたいと思っていた「つけば料理」、なかなか行く機会が無かったが、たまたま西暦2001年6月1日、 信州中野市へ行く機会があって往路の途中、寄ってみることにした。
つけば料理は、千曲川で、4月下旬から6月初旬にかけてのハヤの産卵期に、河川敷に小屋を建て、 川を遡上し産卵場の集まるハヤ(ウグイとも呼ぶ)を捕獲して、その場で食べさせる料理のことだが、 小屋はつけば小屋といって、季節には長野から上田あたりまでの千曲川流域の河川敷に40〜50軒がならぶらしい。
どこにしようかとインターネットで調べた中に、 戸倉の川萬寿が研究末、活き作りの刺身を饗するという情報があって、 ここに決めた。前日、電話で確認した際、女将から6/1当日NHKの朝のニュースの中で川萬寿の投網が紹介されるという話を聞いたが、 見てから出かけると到着が遅くなってしまうので、ビデオを頼んで朝早くの新幹線に乗った。上田でしなの鉄道へ乗り換えて、戸倉(とぐら)着 10時半。早速タクシーで川萬寿(せんます)へ。運転手には「かわます」でも通じたが、呼び方が難しいからだろうか。 川萬寿へは掛け替え工事中の大正橋を渡って、万葉橋との中間の千曲川河川敷に、鯉のぼりがあるのが目印との女将の話通りの 風景があった。美人の女将が迎えてくれた。未だ開店したばかりの店内には客がいなくて本日最初の客だったらしい。 朝見逃したビデオでの投網の実況をみせて貰った。
何故つけばというのか疑問だったのだがここで解消した。つけばとは、種つけば、産卵場所のことで、たまごを産み付け易い場所を人工的に 作ってやりハヤを呼び込み一網打尽にする漁の方法のことで、江戸時代から続いている伝統的なこの地方独特なものなのだそうだ、実際、小屋の前に つけ場が作ってあった。
千曲川縁の窓側の特等席に案内して貰って、つけばの様子や戸隠山や妙高山のある北信五岳の景色千曲川に舞う鳥の姿などに見とれ、千曲川の旅情に ひたり、ゆっくりした気分で料理を待った。
料理は松茸梅三コースの中から贅沢をして最上級の松コースにした。あらいと呼ぶ刺身はこのコースにのみついているからだ。 前菜のきゅうりの漬け物が美味だったが、これがなくなる頃、つけば料理の出番となった。まずは「塩焼き」二匹。食べている最中に「田楽」二匹、 お目当ての「あらい」、頭をはねたりしてまだ生きている活きの良さだ。次は「唐揚げ」三匹、最後に野菜の天ぷらととても一人では食べきれない量の 料理が多少間をおきながら順番に運ばれてきた。一部残して持ち帰る客が多いそうだが、旅先なのでそうも行かず、時間をかけて全部平らげてしまった。 あらい。甘くてうまい。まず最初になくなった。塩焼きも美味だったが、田楽、これが意外にいけるおいしさ。唐揚げは頭から全部骨ごと食べられる 香ばしさで、全部おいしくいただいてしまった。
食後しばらくして投網の実演を見せていただいた。網が全部開いて落ちる技はさすがだ。 引くときはゆっくり引いてくるのがこつなのだそうだ。網の中には一匹しか入っていなかったが、これは昨日の雨の影響で川が増水している からだそうだが、捕れるときは網が持ち上がらないほどの大漁となるのだそうだ。 いずれにしてもここのハヤは、このつけばでとれたてのハヤが饗せられる訳で旨いはずだ。
連続写真が撮れたが、残念ながら、信濃毎日新聞に掲載された、ここの主の「半崎萬平」氏の投網の写真のようなわけにはいかなかったが。

なお、この小屋では、ハヤのあとは、鮎料理となり10月まで続くという。天然のうなぎやスッポンも捕れるので予約すれば食べられるそうだ。 また川萬寿のウェブサイトでは、オンラインで買い物が出来るようになっている。

おいとました時は正午をまわっていた。女将に美味しい魚を馳走になった礼を述べ、小屋を後にした。
千曲川の川風にあたり、川の風景に心をうたれ、旨い料理をいただいて、至福な時間を過ごすことができ貴重な経験を積んだ。




川萬寿の前で


明るい川縁の部屋


つけば


北信五岳が見える


千曲川に鳥が舞う


万葉橋を望む


つけば料理


投網


つめば小屋川萬寿


川萬寿遠景


・問い合わせ:川萬寿(せんます)・TEL:026-275-2258・FAX:026-275-4598
 〒389-0813 長野県埴科郡戸倉町若宮351ー6・千曲川左河川敷(大正橋・万葉橋間)

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・制作:01/06/12
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