大王わさび農園:97.07.30北アルプスの雪が、清冽な湧き水となって湧きだしている場所にある 農園に入り、左手を行くと、安曇野の代表的風景によく使われている、二連の水車が回り、蕩々と清流が流れる風景に出会う。 3千b級の北アルプスに降る雪が、地底の闇をくぐり、時間の層に濾過されて、此のわさび農園全面に湧きだして、年間通じて摂氏13度前後、水量は日に15万頓だるという。わさび職人の手になる幾何学的水路が、15fという広大なわさび畑に満遍なく行き渡らせている。
安曇野の豊かな自然が色濃く残る此の湧き水は、わさびだけでなく、生物にとっても「恵みの水」となっている。カジカや沢ガニ、カワセミなどの水環境に敏感な生物が数多く生息しているのだという。安曇野の中で、最も豊かに自然が残っている場所である。 清冽な湧き水が育て上げる生わさび 清冽な北アルプスからの湧き水と太陽の恵みだけだ育てられる此処のわさびは、通常の倍の二年の歳月をかけてじっくり育てられたものである。わさびは、瞬時に生まれて消えていく辛みが命。食べるときは、少々砂糖をつけ、目の細かなおろし金で円を描くようにしてすり下ろすと良いという。 此の地は、延暦年間に安曇平野に繁栄した原住民族の王「魏石鬼八面大王」が治めていたところ。南方より侵攻した大陸族との間で熾烈な戦いが行われた折り、大王は一族を率いて勇戦敢斗したが、優勢な大陸族に捕らえられ処刑されたという。大王神社に復活を恐れてバラバラにされた大王の胴体が葬られている。岩の祠もあったりする 日除けに覆われたわさび畑が、各畦のわきに清流が流れて、広大な谷間に広がっている。園内は、わさびの売店・食堂・手作りわさび漬け体験工房などが点在している。 わさびの花が見たくて、安曇野の春を訪ねて四月のみどりの日、大王わさび農園を訪れた。わさびの花の時期はもう遅いのではないかと思ったが、春のわさび田は、日除けの寒冷沙が除かれていて、わさびの花の咲いているひとかたまりがあった。可憐な白い花を観察することが出来た。白い可憐な花が長い茎を伸ばしていだ。わさびの花は刈り取って食用にも供せられる。 春のわさび田は、寒冷沙の日よけは取り払われていた。さもなくば水際の花は刈り取られていたのでわさびの花は見られなかったのだ。
場所:長野県南安曇郡穂高町 電話:0263−82−2118 交通:鉄道:JR大糸線穂高駅下車・ 駅付近に貸し自転車あり 車 :長野自動車道豊科IC を降りて 無料大駐車場完備 参考:信濃毎日新聞社「信州の味の 名産と郷土料理」 大王神社由緒 ・更新:99/05/09・01/02/12 Copyright © 2001 Shunji Mori All rights reserved. |