信州の特産品:寒天


寒天は、羊羹などの和菓子に欠かせない材料であるが、植物繊維が最も高い食品として、便秘の解消・動脈硬化やガンの予防さらには、鉄分・カルシュウムが豊富な上、ノンカロリーなので、美容。ダイエットにも効果的な食品である。また、医学の研究に欠かせない細菌の培養にも使われている。
天然寒天は、12月から2月の60〜70日間に、日中の晴天と夜間の寒気を利用した天然乾燥法により作られる。気候の適した諏訪地方で盛んに作られ、中でも茅野市は、自然製法による寒天生産高で日本一の規模を誇る。平均二度最低マイナス15度という寒い気候が、角寒天製造に適しているのだ。
角寒天は、原料のテングサ・ヒダグサを、水に浸してアクを除き、木のウスでつき、煮沸抽出液を凝固させた「ところてん」を、厳冬期の屋外で、約二週間、凍結溶解乾燥を繰り返し乾燥させて作られ、、最後に繊維質とグルテンのみからなるる白い海綿状の製品となり、長細い棒形をしている。厳冬期に行われる寒天製造は、出稼ぎ労働者によって行われれ、この労働者を天屋と呼んだ。諏訪地方に伝わる民謡「天屋節」は、きねつきや、夜間の寒さしのぎなどに歌われた労働歌である。
因みに茅野市のある諏訪盆地は、中心に諏訪湖を抱え、冬、諏訪神社の御神渡り(おみわたり)と呼ばれる氷結現象が現れるほど寒さ厳しき所である。
また、寒天の発見は、約三百年前京都で、たまたま夜戸外にうち捨てて置いた「ところてん」が、寒さにあって寒天状になった。のに由来するという。
寒天に関する更に詳しい解説は、茅野市の松木寒天産業(株)のホームページを参照されると良い。
寒天を使った食品は、冒頭に述べたように、羊羹・ヨーグルトなどに手広く利用されているが、特記すべき食品として、 寒天を粉末にして、味付けした「かんてんぱぱ」は、伊那市にある伊那食品が開発した食品であるが、その簡便性とヘルシーさが受け人気食品になっている。また茅野市の北原産業では、寒天を手軽に美味しくと「寒天のめぐみ」シリーズを発売し、寒天サラダ・寒天飴・寒天ソバなどがあり。茅野市丸井伊藤商店では、寒天のみそ漬けを製造販売している。
・問合わせ先:
 ・角寒天    :長野県寒天水産加工業協同組合・茅野市宮川4013・電話:0266-72-2039
 ・松木寒天産業:長野県茅野市宮川2623            ・電話:0266-72-4121
 ・かんてんぱぱ :伊那食品工業・伊那市東春近木裏原(北丘工場) ・電話:0265-78-1121(工場見学可)
 ・寒天のめぐみ :北原産業・茅野市
 ・寒天の味噌漬 :丸井伊藤商店・茅野市

・参照:塚田昌明著「長野県の歴史」山川出版社刊・信濃毎日新聞社刊「信州の味の名産と郷土料理」
・制作:99/02/24・更新:00/10/05
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