神社物知り手帳
神社は、唯、ひたすら、祀られている神に、神の加護を祈るだけで、
何も詮索する必要はないかもしれない.が、どんな由緒の神が祀られ
ているのか、どんな歴史を秘めているのか、どう礼を尽くすのか、な
どなど.このページは、神社のことをもっと知りたい為に貯めた覚え
書きメモである.


|神社の歴史・種類|神社の系譜神社の形式(神を祀る形)|
|神社の構成神事・儀式・信仰の形神職|
|神々の系譜天皇と神社

日本の神社の歴史・種類(社格で分類)
・神   :日本文化の象徴.歴史を通じて神と共にあり、神々に祈る姿を続けてきた.日本人の魂の故郷・       生命の根幹.神々が自然の中に祀られているという事実が、人間の根元的な生命への畏敬の情を       有るがままに示している形. ・原始信仰:古代の日本人は、自然の中に神を頂き、神の力を信じ、ご神体を拝んだ.水平思考.       ご神体は、神が降臨して宿る場所で、山、川、海、木など自然の中のあらゆるものがその対象と       なった.       この姿を今でもとどめる神社として、本殿が無く背後の山がご神体となっているものとして       奈良の大神神社・信濃の諏訪大社などがある.      ・神の側面:荒魂(あらたま)と和魂(にぎみたま)がある.      ・荒魂は神の持つ荒ぶる側面・怒りの側面.神のたたりを及ぼす面・天変地異を起こし荒れ狂う面       古くはこの怒りを鎮める為に供儀を行い供物をささげ祭りを行ってきた      ・和魂は神の優しく愛情に満ちた面.人はこの和魂に仕えこの愛を感じ幸福を祈ってきた.       幸魂:さきみたま・奇魂:くしみたま.に分類される.幸魂は運によって幸を与える.御神徳.       奇魂は神の奇跡を直接及ぼす働き.  ・産土神(ウブスナガミ):祖先または自分の出身地の守り神  ・氏神様:氏族の祖先神.氏族と関係深い奉斎神.  ・鎮守 :一定地域の土地の神. ・天皇統治:古事記・日本書紀など神話の世界に登場する神の御神徳を頂く為に祀られた神社.       天から地に降り立った神とその子孫である天津神と、国にもともと居た土着の神国津神に大別さ       れる.この神を祀る祀り方は神とともに居住する形と、本殿がありご神体を祀る形がある.       ご神体は鏡.  ・式内社:平安初期醍醐天皇の御代に集成された「延喜式」の神名帳に登録された神社。当時の官社282       1所3132座。官幣の社と国幣に別れそれぞれ大・小社があった。  ・一之宮:古代の国司が、国内の神祇を祀るために、国内の主要神社を巡拝するとき、第一に祀ったことに       由来する。社格に準じて由緒の一つに挙げられる。信濃国一之宮は、諏訪大社.  ・総社・惣社(そうじゃ):古代の国司が任国内の神祇を祀るにあたり、国衛の近くに諸神を纏めて勧請し       、参拝の便を図った事から成立した神社. ・神仏混淆  ・神宮寺 :神仏混淆の時代、神社に合祀された仏閣.仏教は        南無八幡大菩薩の称号が象徴する.江戸時代は莫大な偉容を誇った神宮寺は、明治の激しい排        仏希釈に会い、廃寺に追い込まれた神宮寺が数知れない.信濃では、天台宗信濃五山に数えら        れた「更級八幡神宮寺」「戸隠顕光寺」がその例である.        秩父神社は鎌倉時代初期「妙見菩薩」を合祀.秩父平氏の氏神様としてまた鎌倉武士の戦勝祈        願の神社神宮寺として栄えた例もある.  ・別当寺 :神仏混淆の時代、神社を管理する責任者の僧侶を別当といい、その寺院を別当寺と称した. ・明治維新 :祭政一致を前面に掲げ神仏分離令で仏教勢力の排除・神社の整理統合格付け、国家管理へ  ・官国弊社:明治4年制定昭和20年まで続いた神社制度で設けられた社格:天照大神(天皇家の祖先)を        祀る伊勢神宮を頂点に統一.国が管理.       ・官幣大社・中社・小社       ・国幣大社・中社・小社       ・別格官幣社をいう。  ・県社  :県が管理する神社  ・郷社  :郷(村)を守る社  ・廃仏毀釈:明治政府は祭政一致を前面に掲げ神仏分離令を発令.仏教勢力の一掃を図ったことにより、激        しい廃仏毀釈が行われ、廃寺・僧侶の還俗などに追い込まれた.また貴重な仏教美術が失われ        た.  ・勅祭社 :天皇が勅使を差し遣わして奉幣を行う神社.明治天皇が東京遷都に当たり明治元年氷川神社を        行幸し、以後勅使をもって奉幣したことに由来.        賀茂別雷神社・賀茂御祖神社・石清水八幡宮・春日大社・氷川神社・香取神宮・鹿島神宮・        熱田神宮・出雲大社・宇佐神宮・香椎宮・橿原神宮・平安神宮・明治神宮・近江神宮・        靖国神社の16社 ・敗戦による変化:連合国最高司令部(GHQ)の指令により政教分離.神社は宗教法人へ.  ・宗教法人神社本庁:神社管理は、国家管理から宗教法人へ.伊勢神宮を本宗と仰ぐ全国約8万の神社を包       括する.神道の宣布.包括する神社の管理指導・神職の養成・伝統文化の維持など行う.  ・神社本庁別表神社:
神社の系譜
 ・伊勢神宮:天皇の祖「天照大神」を祀る全国神社の頂点.  ・宮   :神社の名称で最後に宮がつく神社.天皇または皇族を祭神とする神社.東照宮は別.        神明宮・鎌倉宮・八代宮・香椎宮など  ・明神様 :神社に対する尊称の一つ.明鑑有徳の神という誉め言葉から起こったという.神田大明神など  ・神明宮 :御厨:祭神は天照皇大神.皇室の荘園に祀られた神社.信濃国では、仁科神明宮がある。  ・八幡宮 :誉田別命(八幡大神と称せられる第十五代応神天皇のこと)を祀る神社.源氏の氏神様として        また武勇の神として崇められた.総本社は大分県の宇佐見神社.京都の石清水八幡宮・鎌倉の        鶴岡八幡宮が著名.信州では更埴市の武水別神社佐久八幡神社がある.  ・お稲荷様:京都の伏見大社を総本社とする.主祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ).本来は豊作        をもたらす農耕神.養蚕の神.転じて現在は商業の神.  ・戎様  :本来は漁業の神.後生発展して農耕神・商家の商売繁盛の神へと変化.関西の正月の十日戎が        著名.鳥取県美保神社(祭神は事代主命)と兵庫県西宮神社(祭神は蛭子命)の二系統ある.  ・荒神様 :竈神(かまどがみ).竈を守護する火の神.火に対する畏敬の念から生じた民間信仰.        三宝荒神ともいい、台所などに祀られる.  ・天神様 :菅原道真を祭神とする学問の神様.京都の北野天満宮・太宰府天満宮.  ・東照宮 :祭神は徳川家康.日光東照宮が総本社.久能山東照宮のほか徳川御三家の藩にある.  ・招魂社 :護国神社のもと.明治維新で国事殉難の志士を祀る.護国神社へ発展.  ・護国神社:靖国神社と同様に国難に殉じた御霊を祀る神社.鎮座する地元の受難者の御霊を祀る.        靖国神社は祭神の対象が日本全国.
・参考:別冊歴史読本”日本「神社」総覧”新人物往来社 ISBN4-404-02375-8    :BooksEstorica2”神道の本” 学習研究社 ISBN4-05-106024-1 ・制作:97/12/29・更新:98/07/20
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